ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は7月22日です。(12:00~13:00)です。

「こころ紡ぐ会」の馬田さんと柴野さんがゲスト

「ひきこもり」誰もが当事者になる可能性
社会と大人みんなで取り組む姿勢が大事

2月25日のラッキーいとうの「お気楽サンデー」は、ゲストに越前市で活動されている「こころ紡ぐ会」の馬田昌保代表と柴野千栄雄事務局長を招いて、活動内容や「ひきこもり」に対する取り組みの重要性などを伺いました。また、番組後半では今月初めに発表された「第31回 サラリーマン川柳 優秀100選」を話題として放送されました。

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(写真:左から馬田さん、柴野さん)

原因はいろいろ 実態把握がむずかしい
当事者の声をひろい、教育、行政、市民活動など連携したい
学歴や成果主義など、社会的価値観の見直しが必要 

お二人からは主に次のようなお話がなされました。

  • こころ紡ぐ会」は、心を病んでいる子どもや若者が周囲に多く居ることを知り、三年前に有志10人で立ち上げた。最近の傾向としてパソコンやスマホなどでのゲームやメールの影響もあってか、直接に話し合い、言葉を交わしての、こころを通いあわす場面が少なくなっていると感じている。
  • 秋田の人口4000人の町で実態調査を行った結果、人口の1%にあたる400人が引きこもりの対象とされた。内閣府でも概ね人口の1~3%という推計を示しており、そうすると越前市でも800人近い数字になる。その家族も含めると相当数の人たちが悩み苦しんでいるのではないかと思われる。
  • 引きこもりは病気ではなく、人それぞれ百人百様の症状があり、専門家も原因や対応策のマニュアルを決められない状況と言われている。ある日、突然になり人に会いたくなくなったり、自分に自信を失うケースが多いと聞く。
  • 当事者は自分でも理解できていて家族に申し訳ないとか、これでは駄目と自覚するが、そこからの一歩を踏み出すことが出来ずに悩み苦しむ状況にある。
  • 自分で心を固くしてしまい、人生への自信や目標を失った場合、その心をほぐすのはかなり難しく、家族や肉親だけでは対応が無理である。学校や職場、社会全体での理解と対応の仕組みがとても求められていると思う。
  • 会の活動としては、シンポジウムや相談、交流会、先進地への視察などを行い、2月10日の武生でのシンポジウムは大雪の中でも県内各地から45名が参加した。地元の人は近くの人に知られたくないので市外の相談会に参加し、武生へは遠くの市町からの人も多く参加する。
  • 引きこもりや不登校は、どこの家庭でも起こりえるものである。教師や職場の上司の一言が引き金になる場合も多いので、現在の当事者だけでなく今は何事もない多くの人を含めて、学校や企業、社会全体での情報や課題の共有と対策が必要である。
  • 先日のシンポジウムで池田町在住の伊藤洋子さん(元東海大学教授)は、池田中での児童自殺に触れながら、現在の教育現場での成績第一主義や社会での成果主義への懸念を示された。親も含めて「人生は回り道してもいいのではないか、真っ直ぐ全員が横並びに進む考えに縛られないことも大事」と、ご自身の不登校体験を交えながら話された。
  • 池田中の最初の報告書では、最初は児童が遊んでいて転落して亡くなったとされていたり、専門家の一度の診断も受けていないのに当該児童は発達障害だったともされていた。あまりにも実態が違っていたのではないかと思う。
  • 「こころ紡ぐ会」の活動は即効的な解決にはならないと思うが、誰かが声を出すことで、どこかで誰かが救われればと願っている。子どもたちや若者、厳しい条件で悩んでいる家族たちの声を拾い上げ、聞いてあげるだけでも意義あるのではないかと感じている。今後とも地道にいろんな形での活動を多くの人たちに参加してもらいながら続けていきたい。

 こころ紡ぐ会 - 越前市