越前市の「銭湯」を復活 大学生二人がゲスト
一度は廃業、若い力で復活、越前市の「城勝湯」
週に5日営業 お客も増加中 料金は430円
8月26日放送、「ラッキーいとうのお気楽サンデー」は、ゲストに越前市で55年にわたって営業され一度は廃業となった銭湯「城勝湯」を復活させた、福井工業大学下川研究室の大学院生・下中雄一さんと、大学生の玉村さんを迎え、復活プロジェクトチーム「machi YOKU」の活動をお伺いしました。
(写真左が下中さん 右が玉村さん)
元経営者や近所の人たち、すごく喜んでもらっている
プロジェクト名「machi YOKU」、入浴と町をよくする二つの願い
お二人からは主に下記のようなお話が紹介されました。
- 復活したのは越前市若竹町にある銭湯「城勝湯」。昨年12月、越前市で最後の銭湯が廃業されるという福井新聞の記事を見た福井工大の下川教授が、町づくりの視点でも銭湯を残したいと、経営者の松浦さんや越前市関係者に持ちかけたのがきっかけとなった。
- 松浦さんは勝山の出身で「城勝湯」の名称に勝山の勝をいれたとのこと。昭和37年からの営業だったが、80歳を超えた夫婦の年齢と健康面から廃業となったが、今回の復活の話には大賛成してもらい、今も燃料のオガクズの確保やお湯の温度管理など続けてもらっている。とても嬉しい、元気が出ると喜ばれている。
- 一度は廃業になっていたので新たな認可を得る必要があり、昔と較べると安全衛生面などで厳しい条件だったが、下川教授が自前で相当部分を負担してスタートした。
- プロジェクト名は「machi YOKU」と名づけられ、入浴の「浴(ヨク)」と町を良くする良く(ヨク)の二つの意味と語呂を掛け合わせている。
- 復活に当たっての作業としては、天井や高いところの埃などが多く、大学生数人が3日間くらいかけて大変なものだった。また物置小屋も廃材などを活用して新たに作った。
- 5月12日、13日の二日間、再生記念イベントをやった。一日目は城勝湯の歴史やプロジェクトの講義もあったが、参加者は早く風呂に入ろうと盛り上がっていた。二日目はフォトウォークの町歩きも企画したが、雨のために中で健康教室などを行った。
- 営業日は「火・水・木・土・日」の週5日、月曜と金曜が定休日。営業時間は午後3時から午後10時まで。料金は大人430円、小学生150円、幼児60円。石鹸やシャンプーは備えてあり、タオルと料金だけ持参していただければ入浴できる。
- 営業開始は午後3時だが、ボイラーへの点火は午前11時頃にしており、夏は90分くらいでお湯が熱くなるが、冬場はお湯が熱くなるまで3時間かかると聞いている。夜10時の営業後の掃除は90分くらいかかり、銭湯の労働時間はかなり長いなあと実感している。
- 利用者は再開当時は20人から30人弱だったが、最近は少しずつ新規のお客も出来て40人を越えるまでになった。黒字経営には40人以上が必要と聞いているのでさらに増やせるように工夫したい。公民館で行われている小学生の合宿利用や、社会人、学生たちの銭湯体験なども企画していきたい。
- 町を良くする活動としては、城勝湯の近くや箪笥町などの景観、また空き家調査なども取り組んでいる。どちらの活動も息が長いものだと思っており頑張りたい。
下記のツイッターで詳しい内容が紹介されています。