ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は11月25日です。(12:00~13:00)です。

武生ゆかりの、いわさきちひろ、かこさとしさんを語る

いわさきちひろ生誕100周年「歩み展」開催
かこさとし絵本館、5年で22万人が来訪

10月28日のラッキーいとうの「お気楽サンデー」は、ゲストに「かこさとふるさと絵本館」谷出千代子館長、「ちひろの生まれた家記念館」中桐充彦さん、「越前市武生公会堂記念館」林亜希子さん、用田聖実さんをお迎えして、武生ゆかりの絵本作家である「いわさきちひろ」さん、「かこさとし」さんのお二人と武生のかかわりと魅力、最近の展示とまちづくりなど、幅広く語っていただきました。

またサプライズとして、谷出さんには、かこさとしさんが作られた「未来への行進」の歌をスタジオで歌っていただきました。ありがとうございました。

皆さんのお話の主な内容は下記の通りでした。

f:id:okiraku_sunday:20181029101924j:plain
(前列左から用田さん、谷出さん。後列左から林さん、中桐さん)

いわさきちひろさん、「武生は私の心のふるさと」と直筆の手紙
かこさとしさん、8歳まで武生で過ごし、公園も監修。お墓も市内に建立

武生とお二人の関係などについて

  • いわさきちひろさんは、今年生誕100周年であり、東京、長野、京都、福井など各地でイベントが開かれているが、その中でも越前市内の「ちひろの生まれた家」が新たに注目され来訪者が増えている。ちひろの母の文江さんが武生の女学校の先生をしていたことで雪のふる12月に生まれ、生後約3ヶ月を記念館になっている家で過ごした。
    武生で過ごした期間は短いが、彼女が母の知人にあてた手紙では「武生は私の心のふるさと」と書かれており、成人後に武生を訪れた際には母の知人や教え子から温かい歓迎を受け、共に涙したことなどの手紙がある。(今回の公会堂記念館の歩み展でも紹介)
  • かこさとしさんは、父が現在の信越化学の前身の会社に勤務し、生まれたのは日野川近くの現在の八幡一丁目にあった社宅だった。8歳まで武生で過ごしたので思い出も多く、絵本館が開館した2013年には来訪されてとても喜ばれた。
    また、「未来への行進」という、子どもたちとだるまちゃんシリーズの主人公たちが村国山や日野山へ向かう絵を描かかれた。その絵は越前市文化センターの大きな壁画としても描かれており、昨年に完成した中央公園のだるまちゃん広場と一体となって眺められる。さらに今年は、新たなレリーフも多くの方の寄付などで設置されている。
    今年(2018年)亡くなられたが、武生のコウノトリの絵本など最後まで武生への想いと力強い活動を続けられていた。この夏には市内寺院へご本人とご家族の希望もあって、かこさんのお墓が建立されている。

お二人の魅力などについて

  • ちひろの絵はとても素晴らしく、センス良く構図的にも細やかな配慮がなされていて奥深い作品になっている。全体の印象としては、やさしく淡い印象の絵が多いが「戦火のなかの子どもたち」など戦争体験からの生き方も反映されていて、新たな視点もみえる。
  • ちひろを知る関係者は、ちひろさんを「鉄の棒を真綿でくるんだ人」という紹介もしている。とても芯が強く優しい人の印象が伝わってくる。その言葉を知ると多くの絵に描かれている子どもたちの眼がきりっと意思が強いまなざしにも感じられる。
  • 公会堂記念館の「いわさきちひろの歩み展」は、12月24日まで開催中だが、後半は「絵本表現の可能性を求めて」をテーマにして、画家として母として生きた、いわさきちひろの画業の全貌と数多くの絵本を展示する。
  • かこさとしさんと直接にお話しできたが、じつに気遣いが細やかで物静かなやさしい方だった。かこさんも戦争体験があり芯の強く信念をもった人だと感じた。かこさんは、子どもたちを「こどもさん」とさんづけで呼んでいた。子どもたちから多くのことを学んできた、彼らを決してあなどってはいけないとも話されていた。また、ちひろさんとは一度もお会いする機会がなかったと残念がっておられた。

最近の活動と、まちづくりなどについて

  • 二人の絵本作家ゆかりの町として、それぞれの館や市民の皆さんと一緒に色んな取り組みを続けて次世代の人にもしっかり伝えていきたい。遠い昔の越前国府の時代、紫式部の在住など、この地には二人の誕生につながる文化的土壌があるような気がする。その意味では、中央公園のかこさとしさん監修のひろばなど好評でうれしい。また公会堂記念館での二人の企画展なども市民や県内外への情報発信として意義深く、そのことによって新たな研究や発見もある。
  • いわさきちひろの生まれた家記念館でも、市民の皆さんによる顕彰会があり、大きな力を発揮している。生誕100周年ということもあって3年前からは定休日以外は毎日、職員を配置しており、来館者も増えている。今年からは別館も整備してコーヒーやお茶を飲みながら親子やグループでもゆっくりとちひろの絵本を楽しめるようになった。12月15日がちひろの誕生日であり、今年は盛大にお誕生会を催す企画がある。誰でも参加できるので楽しみにしてほしい。
  • かこさとし絵本館には、絵本、紙芝居、大型絵本も多く、ちひろの本も揃えている。ちひろの生まれた家にもかこさとし絵本が揃えてある。公会堂記念館では二人の企画展の開催や資料発見やセミナーなどを開いている。このように、それぞれの館が特色や強みを生かしながら連携して、絵本の町、読書のまちとしていろんな活動を続け、そのことがまちづくりにつながっていけばと思う。

 

越前市公会堂記念館「いわさきちひろの歩み展」はこちらをご覧ください。

武生公会堂記念館特別展「生誕100年記念 ピエゾグラフによる いわさきちひろの歩み展」開催中! - 越前市

 

かこさとしふるさと絵本館のホームページです。

絵本館情報 | かこさとし 公式webサイト

かこさとし ふるさと絵本館「石石」(らく) - 所属・施設 - 越前市

 

ちひろのうまれた家記念館のホームページです。

「ちひろの生まれた家」記念館