ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は3月22日です。(12:00~13:00)です。

「今庄旅籠塾」 旧旅籠.重要伝統的建造物を次々に復元

「重伝建」選定など目指し12年前から活動開始
「若狭屋」「大黒屋」など、江戸時代の風情残し活用

1月26日放送の「ラッキーいとうのお気楽サンデー」は、ゲストにNPO法人「今庄旅籠塾」の高嶋秀夫理事長と副理事長の細川治さんを迎えての放送でした。

今庄地区は古き時代からの歴史の宝庫とも呼ばれ、特に「木の芽峠」や「栃の木峠」を擁する地形から歴史の節目には必ず登場していますが、江戸時代の風情を残す旧旅籠や酒蔵、町並みが集中している所として近年は県外からの注目と人気が高まっています。

そうした中で、活動を続けているNPO法人「今庄旅籠塾」のお二人から、地域に対する熱い想いと、集中している重要伝統的建造物群保存復元への取り組み、今庄の観光とお土産などが語られました。 

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お二人からは主に次のような内容が話されました。

高校生との協働作業で旧旅籠の改修プラン作成
古民家を保存復元させて「八百屋」に活用
重要伝統的建造物群保存地区」認定されれば嶺北では唯一
住む人に心地良い町をつくりたい

  •  活動を始めたのは今から12年前、今庄の町なかで空き家が増え、解体も多くなり、このままでは歴史ある風情の今庄の宿場の風景が消えてなくなるのではないかと危機感を持った5人の仲間が集まってスタートした。熊川宿へも視察に行った。
  • その後、同じような気持ちをもった人たちが今庄だけでなく、市外からも参加して現在は20名が会員になっている。年代も幅広く「塾」という名称を付けたのは月に2回の例会や活動を通じて互いに学びながら進みたいと考えてのことだった。年間会費24000円と高額だが継続されている。例会も250回を超えた。
  • 最初の活動は「若狭屋」の復活だった。持ち主の協力の下、メンバーをはじめ武生工業高校や敦賀工業高校の生徒が改修復元のデザイン設計を行い、調査と研究、そしてコンペをやり審査した上で具体的な改修復元プランが決められた。その他の学校も多く参加しており、その関係は今も続いている。また卒業した後も参加している者もいる。
  • 「若狭屋」は改修復元後は住民の人たちが多目的に使える場所となり、その一方で現在は「蕎麦屋」としての営業もされており、「旅籠塾」の事務局として活動の拠点にもなっている。
  • 「大黒屋」さんも改修復元されたが、こちらは町なかの「八百屋」さんとして活用されている。今庄の町なかには以前は4軒の八百屋があったが数年前に全てなくなり買い物難民の状況も生まれた。そこで「大黒屋」を改修復元しての活用として現在は地元の生産物など地産地消のお店として好評だ。この他にも、「木の芽」というカフェも古民家改修してオープンし、パンやコーヒーなど人気で市外のお客も多い。
  • こうした私たちの活動は、最初は変わり者が何を?という雰囲気もあったが次第に地域でも理解され、相談も多く鍵を預けられるケースも増えるなどしている。活動への理解によってこれまでに10軒は壊されず保存されたといわれている。
  • これまでの活動では、改修に多額のお金が必要となり行政の補助金もない中、メンバーの個人的な支援や借金でやりくりしている事例もあるが、今庄らしい町並みと地域が保存され、住民の暮らしの中に具体的に活用されるのを見ると、お金の苦労はあってもまた違う楽しみを感じるので活動が続けられると思っている。
  • 今後の目標と期待は、今庄の古い町並みが国の「重要伝統的建造物群保存地区=重伝建」に認定されることである。南越前町としての取り組みが具体的に進んでおり来る1月27日からは2回目の住民説明会が開かれ、住民の同意が得られれば夏ごろにも具体的な進展があるのでと期待している。
  • 県内では小浜の三丁町と熊川宿だけで今庄が指定されれば嶺北では唯一となる。一キロ弱の距離の街道筋に集中している旧旅籠、古民家、4社の酒蔵など魅力ある地域として評価も高い。私たちもずっと目標にしてきたことである。
  • 最近の今庄は、旧北陸線の古いトンネル.隋道を訪ねて歩くツアーが大人気で観光バスが40台も来たりして、その人たちが町並み散策もしているが、私たちとしては単なる数分の観光で賑わう町だけではなく、住む人にとって心地よい風情と暮らしを残したいと思っている。生活と産業と観光の調和をどう図っていくのか、今後の課題でもある。
  • 当面のイベントとしては、4月に4つの酒造会社が参加する「酒蔵フェス」や毎月1回開いている「宿の市」があり、多くの皆さんに来ていただき古き情緒の残る今庄の町並みを散策し、私たちが取り組んできた「若狭屋」「大黒屋」「カフェ木の芽」と八百屋なども訪ねてほしい。