ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は9月26日です。(12:00~13:00)です。

ウミガメの卵は一度に100個以上、生涯に4000個産む

ゲストの島さん ウミガメ、県内でも発見増える可能性ありと話す

6月28日放送の「お気楽サンデー」は、前半は越前市の長屋さんと越前町の明石さん二人を迎えて、「茅の輪くぐり、夏越しの大祓い」「歴史ブームと県内の城」「最近の若者新語」などが楽しく語られ、後半の「あなたが出番」のコーナーでは日本ウミガメ協議会日本海支部長の島達也さんが、ウミガメの知られざる生態を次々と紹介しました。

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島さんが語ったウミガメの生態は驚くことがいっぱいで、スタジオのスタッフからは「へえー、本当、知らなかった」の声の連続でした。その一部は次のような話でした。

6月18日に若狭町で「オサガメ」が発見され、先日には石川でもウミガメが発見された。ウミガメは鹿児島や四国、和歌山など太平洋側のイメージが強いが、最近は日本海でも多くなっているようだ。

鹿児島から一週間くらいで、このあたりまで泳いで来るようで、カメが泳ぐスピードは予想以上に速い。日本海へは食べ物を探しに来ていると思える。産卵はまだ発見されていない。

ウミガメの食べ物は、赤ウミガメは「エビ、タコ、カニ、イカ」などの肉食だが、青ウミガメは主に海藻を食べており、肉などの匂いや味は違う。沖縄地方ではウミガメを食べる文化もあり、食感は鶏肉に似ているようだ。

交尾は春に沖で行い産卵は夏に砂浜でする。卵の大きさはピンポン玉くらいで白い。一度に産むのは約100個から130個、メスは一年に3-4回の産卵をする、産卵は2.3年間隔で10回程度できるようだから一匹のウミガメは生涯に4000個くらいの卵を産めるが、実際に孵化するのは少なく、孵化しても大きく成長して育つのはその内の数匹にすぎない。

孵化直後のウミガメは海の方角の光を感知して間違わずに海へ向かうようだ。産卵から孵化までは約三か月。オスとメスの比率はメスが多くオスは約三割程度で子孫残せないオスが多い。

日本で生まれたカメは、大きくなりながら太平洋をまわりアメリカ海岸まで行き日本へ戻ってくる。その距離は大変な遠距離である。だいたい生まれた近くの地域へ帰ると推測されている。生きる期間は長ければ100年と言われ長寿である。

県内でも小浜の県立大学の学生などを中心とした研究グループが今年できており、今後は県内での発見や活動も活発になりそうだ。県内でも産卵の場所が見つけられるのを楽しみにしている。

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