ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は3月28日です。(12:00~13:00)です。

陶芸「風来窯」の大屋さん、食器や動物など温かい作品

宮崎陶芸村の開村第一号、両親が「風来窯」として入村 
越前焼は「日本六古窯」の一つ、平成29年に日本遺産に認定

予測できぬ、薪窯での「窯変」、釉薬の化学反応が楽しみ

9月27日の「ラッキーいとうのお気楽サンデーは」ゲストに越前町宮崎陶芸村の「風来窯」の陶芸作家「大屋宇一郎」さんを迎えて放送されました。大屋さんからは越前焼の特徴や陶芸作品が出来上がるまでの流れ、大屋さんの陶芸に対する思いと楽しさ、主な作品などが語られました。

f:id:okiraku_sunday:20200928103011j:plain
f:id:okiraku_sunday:20200928103017j:plain

作品の中に自分がいてホッ!とできる安心感の感覚、その時が最も楽しい
手作りが好きなので、温かい雰囲気の使いやすい作品を作っていきたい
作品は「薪窯」と「電気窯」でつくり、それぞれの味がある

10月10日と11日に「風来窯」の工房見学

大屋さんからは主に次のような内容が語られました。

  • 風来窯という名前は両親が全国の焼き物の地を旅している中で、網走のある博物館の館長さんと話をしていて「風来窯」としたらどうかと言われて決めたらしい。
  • 陶芸村が1969年に開村する際に陶芸家を募集し、両親が第一号として入村し「風来窯」を開いた。宮崎村近辺には焼き物にふさわしい多くの陶土があった。
  • 越前焼は、平安時代からの歴史があり、土に鉄分が多く耐火度が高い。平成29年に日本六古窯として日本遺産認定も受けている。(瀬戸、常滑信楽丹波備前、越前)
  • 土は宮崎や織田などで採土し組合で一括して保存などしている。採土してすぐに使うのではなく一か月程度は土を寝かす。そのあとに土をこねて成型を始める。
  • 焼く流れとしては、作品の形に成型していくロクロ回しや削りの作業で成型したのちに最初は800℃で素焼きをする。その後に釉薬をかけて1230~1250℃程度で再び焼いている。

  • 釉薬は色んなものがあるが、出来るだけ、自然の土、石、木の灰など天然の物を使っている。その中に含まれる元素が窯の中で思いがけぬ化学反応を起こし想像外の色や流れ模様などが出来るので楽しい。「窯変」と呼んでいる。

  • 主な作品としては、好きな動物や、ごはん茶碗や食皿などの食器類が多い。越前焼は重いという印象が強かったが工夫の中で軽い食器もできている。毎日使うごはん茶碗は製品の重さだけでなく実際にご飯を盛った重さも考えて作っている。

  • 動物ではよく知られている十二支の土鈴や、キリン、北極熊など自分が作ってみたいなあーと思う動物を色々と作っている。  
  • 焼く窯は「薪窯」と「電気窯」を使っているが、予測できない変化がある面白さは「薪窯」が多い、「電気窯」も電気窯にしか出せない色もある。
  • 作品を作る際には、デザイン、サイズ、重さ、そして使いやすさを最初に考え、魅力的なものにしたいと心がけている。蹴りロクロなど手作りだと自分の息遣いが感じられる。作品が出来上がって眺めたとき、その中に自分がいるような安心感やホッとする感覚を得られることが最も嬉しい時かなと思う。
  • 生活用品は暮らしの用途にピントを合わせて作る、芸術作品というかアートは自分の作りたいものや作りたいことに焦点を合わせて作る。その境目とかバランスはクッキリしたものではなく、その混ざっているところが工芸の面白さと感じている。
  • 作品の価格は費やした仕事の量、燃料代などのコスト、そしてお客さんに買ってもらえる世間的相場などを考えているが現実的には高いと思われる場合も多く厳しい面がある。越前漆器などの場合も、ある調査では職人さんの時給は300-400円程度にしかならず、それでは後継者もできにくいとの話も聞いたことがある。伝統工芸の多くがその点の苦労をしているのではないかと思う。
  • これからも、手作りが好きなので、日常生活の中で使ってもらえ、その場が暖かくなる雰囲気の作品や心が豊かになる物をつくっていきたい。食器などの注文もお店からいただくこともある。そして地域で顔の見える関係が広がっていくといいなあと思う。
  • 地域の人たちと一緒に楽しむワークショップも行っている。自分も楽しいし参加者にも喜んでもらっている。今後もロクロ蹴り回しなどのワークショップを開きたいと思っているので参加してほしい。
  • 来る10月10日と11日には「風来窯」で工房見学を行う。またワークショップの募集も行い後日の開催を予定している。この催しは「Re:RENEW2020」の一つとして開催されるが、越前を代表する「漆器、和紙、刃物、箪笥、焼き物、眼鏡、繊維」など地元75社が参加しているので、ぜひ楽しんでほしい。詳細は下記のWEBページで紹介されている。
    https://renew-fukui.com/

renew-fukui.com