ラッキーいとうの「お気楽サンデー」ブログ

たんなん夢レディオで毎月第4日曜日に放送の「お気楽サンデー」の記録です。次回放送は9月26日です。(12:00~13:00)です。

越前和紙の「紙漉き道具」づくり55年、吉田實さん

自分の道具で いい紙ができるのが、最大の喜び
道具は陰の力だが、息子も継いでくれて何より嬉しい

f:id:okiraku_sunday:20140407160048j:plain

4月27日放送の「お気楽サンデー」は、ゴールデンウィークの始まりということで、話題はその期間中の国民の祝日から始まった。話し相手は越前市の出口さんでした。

連続休暇とは知っているものの正式な祝日名は意外に知らなかったり忘れているもの。ちなみに29日は昭和の日、5月3日は憲法記念日、4日はみどりの日、5日はこどもの日です。お出かけの際の話題にどうぞ。

続いてはラッキーいとうが、前日の長野でのオリンピック聖火リレーチベットの問題について一言解説。チベットの人々がどうして自由や自治を求めているのか、中国で自治区と呼ばれている5つの地域は民族としての特有の文化や言語、宗教をもってきた長い歴史があり、漢民族の中国統一による同一化への抗議でもあり、オリンピック期間だけの問題ではない深いものがある。と話しました。

後半のゲストは、越前和紙の産地で紙漉きに欠かせない「漉き桁」や「漉き船」などの紙漉き道具を作り続けている吉田實さん(71歳)でした。(写真は吉田さん制作の漉き桁)
f:id:okiraku_sunday:20140407160122j:plain

バックに「民謡 越前紙漉き唄」が流れる中、吉田さんは、紙漉き桁の材料は水に強い青森や富山のの「クサマキ」を使い、木の性質や反りなどに注意を払う。紙の大きさによって桁の大きさや使う桟も変えるので何種類もの漉き桁を作る。
f:id:okiraku_sunday:20140407160124j:plain

越前和紙の紙漉き場で吉田さんの道具を使っていない所はなく、紙が漉かれている所には必ず手作りの道具がある。最近は手漉き和紙の注文も減り気味だが、今後も和紙と共に道具は絶対に必要で息子が跡継ぎしてくれて嬉しい。二人の道具でこれからも良い越前和紙が出来るのが最大の喜び、と話されました。